愛称『ソフィア・堺』
ソフィアとはギリシャ語で『知恵』を意味する言葉であり、皆様に親しまれ、教育・文化のすてきな契機を提供できる施設となるよう、との意味が込められています。
建物メインコンセプト 「自然への回帰」
教育施設でもある教育文化センターでは、未来を担う子供達に人類の誕生の原点の時代、新たな生産時代の訪れを感じさせたいという発想から、『自然への回帰』をメインコンセプトにし、プラネタリウムをタイムマシンに見立て、原始林、丘陵、洞窟のイメージを埋め込み、子ども達に古代の自然に回帰する心を呼び起こして、新たな人類が誕生してもらう空間を求めています。
デザインモチーフとして、外部のミラーガラスには樹木が映え、重なった樹木が森林となり、また丘陵のようにリズミカルにセットバックした建物の外壁は、切り立った岸壁のような表現を用いています。
建物内部は、玄関アトリウムを鍾乳洞、ホールホワイエを草原からの森の入口、ホールは客席側面に矢羽模様で幹と枝のイメージで音響反射板を連ね、客席と床は下草や落葉の重なりをイメージして森の雰囲気を創っています。
このようなエレメントで原始の生命力を表現し、周辺環境の近未来的な変化の中にあって、なお意味を持ちえる建築を追求しています。